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優しいということ

2025/10/30

またまた月末ですね。本当に1ヵ月が早い。

先日、永井病院さんの職員さんとお話をする機会がありました。個人のブログということで、病院名などを出すのをお許しください。その職員さんは、以前からの知り合いで、私たち開業医と病院さんの連携を保つためにいろいろ働いてくれる方です。その方がおっしゃるには、永井病院の先生方は皆さん、お優しいのだそうです。優しい?大変忙しい病院で、たくさんの職員を抱え、難しい医療をこなしている先生方が優しい?
この間保育園の検診に行きました。最近園長先生が変わりました。今まで健康診断に行くと、先生たちが子供たちに、「大きな声出さないよ。お膝を抱えて静かにお座りしていてね」などと言って、子供たちを静かにさせてくれました。ところがこの頃は先生たちの声はほとんど聞こえず、子供たちは列を乱し、好きなことを話して、騒々しくなっています。最近はあまり強制的なことを子供たちに言わないようになっているのかなと思って帰ってきました。
先日、体調を崩して診察に来てくれた10代後半の女の子が言いました。電車で友人と喋っていたら、知らないおじさんにうるさい、電車から降りろ、と怒られたと。他人に怒られることがあまりなかったので、怖くてお腹が痛くなり、それがきっかけで体調を崩した可能性があることがわかりました。
結論、人を怒ってはいけないのだと思いました。私はどちらかと言うと言いたいことをはっきり言うタイプです。昔の言葉ですが、職業婦人で来たので、虚勢を張って生きてきたところが大きく、いわば気が強いタイプです。患者さんにも言いたいことを言ってしまい、それが患者さんとの本当の人間関係を作ると思ってきましたが、改めて自分の態度を見直そうと考える今日この頃です。
確かに多様性が尊重される世の中、何が正しく何が常識ということが、なくなりましたよね。自分の考えを相手に押し付けたり、諭すなど、それは思い上がりなのかもしれません。それでも、何かの瞬間とカッとなることもありますよね。アンガーマネジメントって知ってますか?これは怒りを感じたときに、衝動的な行動をせずに冷静になり、ひいては人間関係や仕事のやりやすさにつなげる技法の1つです。例えば、怒りを感じたら、6秒数え自分の感情コントロールするのです。そのことで攻撃的な言動を抑えることができる、そこまで怒ることだったのかなと考えるきっかけになるということです。
そうなってくると、教育も難しいですね。教育は、人間がやってはいけないものになるかもしれません。それこそAIが客観的な立場で、人を導く時代が今に来るかもしれませんね。このブログを書こうと優しさについて考えてみました。私は今まで、怒りの感情を持たないように、相手を好きになろうと思ってきました。怒りの感情持たないようにと言うわけではありませんが、自分にとって嫌なことを言う人でもなぜそんなことを言うのか、相手の気持ちを分かろうとしたいと思ってきました。毎日たくさんの人に会う仕事です。本を読んだり、人の意見を聞いたり、優しさについてこれからもよく考えてみたいと思います。難しい世の中になりましたが、良い方向に向かっているのだと良いですね!

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